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何​処​に​も​行​か​な​い

from 名​残​惜​し​い​く​ら​い​が​別​れ​時 by ヱスケー

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lyrics

君が桜を見る頃
まだ寒さに凍えて春を待つ
雪が溶けて
染み込んだ土の匂い

距離なんてもう
関係ない時代だって
思っていた
けど結局
物理的な距離がモノを言う 

止まってしまえば
その分 時は速く流れる

年に1度
親父からのショートメール
中身も見ずに捨てる
どうせ同じ文面

裏切りを恨みはしないけど
簡単に忘れられるわけでもない

言いたいことを全て
言い切った後も
作っている曲
12話の後も
続いているストーリー

あいつらからしてみれば
黒塗りのモブキャラ
この話を見届けるのは
俺しかいないよな

信頼の上で許容される冗談
互いに興味のない
無のコミュニケーション

その場を
乗り切る為の共同体となる
今更スカしていたって
格好悪いだけだろ

欲しい物も
行きたい場所もないと
気づいた時の寂しさ

夜に居場所を
求めるのはやめた

問題がない なんて
わかっているのなら
いちいち
聞かなくても
いいはずなのに
どうして

過去の美化は浅ましいが
過去を軽んじて
今を肯定することもしない

1日は長い
けど1年は早い
滑舌の悪い
ジジイの話なんて
聞いてられない

伸びた襟足が首をくすぐる
カサついた唇
指の腹で撫でるササクレ
一つ二つ 捲れる
消毒液が染みる

秘密を教えるのには
まだ少し早い

買う気もない
中古車情報を見て時間を潰す
寝たきりの休日
思えば子供の頃から同じだな

あの頃は
誰かが迎えに来てくれたが
いつまで待っていても
誰も来なくなった

感傷に浸る暇はない
エモーショナルに
酔いしれるのには
年を取り過ぎだ
俺は黙ってやるだけ

生活の圧縮
まだ低い密度
例年の半分くらい
ヱスケーは嘘を書けない

続けた先に
何があるのか よりも
何もなくなってしまうことが
怖かった

侵食の進んだ砂浜
いつまで立ってられるか
書いた文字じゃあるまいし
消えはしないさ

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